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お客様インタビュー Vol.01 「草間彌生《インフィニティ・ネッツ》」戸田 柾様

草間彌生 公開日:2026/04/02
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お客様インタビュー Vol.01 「草間彌生《インフィニティ・ネッツ》」戸田 柾様

アートを購入するという選択には、人それぞれのきっかけや想いが重なっています。

今回お話を伺ったのは、草間彌生《インフィニティ・ネッツ》を迎え入れた戸田様。
実物を前にした印象や購入に至るまでの考え、そして作品と向き合う日常について語っていただきました。
対談では、アートの価値や所有する意味についても掘り下げています。作品と対峙した時の感覚、自分なりの判断基準、そして文化としてのアートの捉え方。
アートを所有するという体験がどのようなものかを、Amalgam Art Gallery代表・梅原との対談形式でお届けします。

——まずは、お二人が出会われたきっかけを教えてください。

戸田様(以下、敬称略):梅原さんとは、経営者向け交流会でお会いしたのが初めてでした。少人数の交流会だったので、何気なくお声かけしたのがきっかけです。

梅原:そうですね。誰かの紹介ではなく偶然出会ったんですよね。

戸田:交流会のテーマが占いだったこともあり自己分析の話が中心で、最初からアートの話をしていたわけではなかったですよね。
お互いのことを紹介する流れで私が「草間彌生が好き」という話になったんです。そこから、梅原さんのギャラリーに作品があると誘っていただいて今に至ります。

梅原:草間彌生さんは以前からお好きだったと。

戸田:はい。もともと西洋美術が好きで、海外の美術館にもよく行っていました。

日本の現代アーティストについてはそこまで詳しくはなかったのですが、香川県・直島に行ったときに草間彌生さんの作品をみて、「やっぱりいいな」と思いました。

実物を目にすると、写真でみていたのとは全く違う印象を受けますよね。インパクトがあってエネルギッシュなんです。

数年前に展開されたルイ・ヴィトンとのコラボレーションも相まって、草間彌生さんはより印象に残っていました。

梅原:ご家族にも芸術に関わる方がいらっしゃるそうですね。

戸田:はい、家族が東京藝術大学に通っていました。数年前は自社のインターンで東京藝術大学の学生を受け入れていたこともありますし、常日頃アートやデザインの話をする環境もありましたね。

振り返ってみると、昔からアートは好きでした。ただ「買おう」とまでは思っていなかったですね。

——実際に今回購入された作品をご覧になったときはいかがでしたか。

戸田:ポスターなどの複製作品は何枚か持っていましたが、シルクスクリーンの作品は空間の中にあるときの印象がまったく違いました。平面ではないというか、存在感があります。
第一印象で購入したい気持ちはかなり大きくなっていました。

梅原:購入までかなり早いご決断でしたね。

戸田:せっかくの機会だしなと。私にとって大きな買い物ですが、アパレルやジュエリーも好きで、トータルで考えたら同じくらいお金を使っているなと気づいたんです(笑)
本物のアートを所有するのも楽しいのではないかと思いました。

梅原:資産として購入することは考えていませんでしたか?

戸田:資産保全の観点はそこまで強く意識していませんでした。それよりも作品とフィーリングが合ったような、「いいな」と思えたことが大きいです。

——購入の決め手は何でしたか?

戸田:「この作品との出会いを大切にしたい」という気持ちが最後に後押ししてくれました。

梅原:早いとはいえ、即決というわけではありませんでしたよね。

戸田:はい。他にも検討されている方がいるという話も聞いていましたが、焦ったりはしませんでした。
決済のタイミングもありましたし、1ヶ月くらいはじっくり考えましたね。

——戸田さんが購入された作品についても教えてください。

梅原:今回ご購入いただいたのは、草間彌生の《インフィニティ・ネッツ》です。

草間彌生さんというとカボチャのイメージが強いですが、ネット(網目)は1950年代後半から続く重要なモチーフ。「無限性」は、草間彌生作品の根底に流れるテーマのひとつです。

草間彌生さんは、1957年にニューヨークへ渡り、1973年までアメリカで活動しましたが、その時期のネット(網目)作品は特に評価が高い。1960年代の社会運動とも接点を持ちながら制作された、代表的なシリーズです。

戸田:その説明を聞いて、より作品への理解が深まりました。
今回の作品は青が印象的です。モチーフとして草間彌生さんらしさがありながら、少し珍しさもある。大きすぎず飾りやすいサイズ感も含めて、すごく良いと思いました。

——Amalgam Art Galleryの提案はいかがでしたか。

戸田:最初に予算を聞いてもらえたのは大きかったです。
長期保有を前提に、「どのくらいの予算までなら大丈夫ですか」と聞いてもらえたのは安心でした。こちらの予算を超えた提案をされることもなく、押し売りは一切なかったです。

梅原:私たちは長期保有を前提に、その方にとって適切な作品を提案したいと考えています。戸田さんにいいと感じてもらえた作品を引き合わせられたのが嬉しいですね。

戸田:支払方法についても柔軟に相談でき、その点も安心材料でした。

——アートの価値についてどのように捉えていますか。

梅原:アートには、通貨に置き換えきれない価値があると考えています。
たとえば文化財の仏像が高値で取引されるのも、長い時間の中で人々に「良い」と認められてきた歴史があるからですよね。

平安時代から何百年、何千年と評価され続けてきたものは、ある意味で人類の集合的な感覚の積み重ねだと思っています。そうした「多くの人が共有してきた感覚」そのものに価値がある。
現代アートは、歴史はまだ浅いですが、その延長線上にあるものだと感じています。

数百万や数千万円で、その人類の積み重ねの一端に触れられると考えると、アートはもっと身近な存在になっていいと思うんです。

戸田:いまのお話で、アートに触れたときに生まれる感情が何なのか少し分かった気がします。

梅原:哲学的な考えだと、人間が「美しい」と思う感覚や、それを守ろうとする意思が紡がれてきた歴史ともいえるかもしれません。

——アートを所有することについては、どのようにお考えですか。

戸田:アートは見ることもできますよね。ギャラリーや美術館を訪れたり、書籍やテレビで触れたりすることもできる。
見ることと所有することの違いについて、梅原さんはどう思いますか?

梅原:最近、アートコレクターの間で椅子が人気なんです。なぜかと考えたときに、見るだけでなく、購入すること、さらに座ることは、もう一歩踏み込む行為であり、関係が深まるからではないかと思いました。

戸田:よくわかります。私はヴィンテージ楽器も好きなのですが、弦に触れて演奏すると、ただ見るだけとは違う感覚が生まれます。

梅原:家具や楽器のように歴史的な価値があるものに身体的に触れることで、より深い関係を築ける気がするんですよね。アートも同じで、所有することで作品との関係性が変わるのではないでしょうか。

戸田:所有欲というよりも、自分の感性を磨くことや刺激を受けることを求めているのかもしれません。人生の醍醐味に近いような。

こうした価値の話をしていると、経営者の方はもっとアートに関心を持つべきだと私は思うんですよね。

梅原:そうなんです。経営者の多くは富裕層や準富裕層にあたるはずですが、アートに意欲的な人は少ないように感じます。経営者交流会でも、アートの話が出ることはほとんどありません。

戸田:問題提起や視点の転換がなければ、新しいものは生まれません。そういう意味で、アートは経営者こそ触れるべきですね。

——作品を実際に飾ってみていかがですか?

梅原:今はご自宅に飾られているんですか?

戸田:はい。生活の中で自然と目に入ります。やっぱり、いいですね。買ってよかったと思っています。

——最後に、このインタビューを読んでいる方へメッセージをお願いします。

戸田:アート作品は美術館へ行かずとも、ウェブ媒体や雑誌でかんたんに鑑賞できます。ただ本物の作品に触れることで得られるエネルギーと感動は「保有」するということでしか得られないなとインタビューを通じ改めて実感しました。

僕はアートは好きですが、語れるほど詳しいわけではないです。なんとなく好き、気になったくらいのきっかけでもいいので、アートを保有することを選択肢のひとつに持っておくのはいいのかなと思います。

その手伝いを梅原さんをはじめとして、Amalgam Art Galleryのみなさんがしてくれます!

最後に

今回のインタビューでは、購入に至るまでのプロセスや決め手、そして作品とともに過ごす魅力について伺いました。対談では、アートの価値や所有することの意味についても話が広がりました。実物を前にしたときの感覚を大切にし、自分なりの基準で選ぶ姿勢が語られています。

アートを迎え入れるという選択がどのような体験につながるのか。その一例として、今回の対談が参考になれば幸いです。

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